オンライン会議トップ > テーマ一覧 > コメント一覧
オンライン会議
 神戸の絆ネットワークでは、「防災・安全・安心」をキーワードとした自治体職員の絆を広げるためオンライン会議を開催しています。今後開催を予定しているオンライン会議のテーマと参加登録の方法については、広報誌をご覧ください。

神戸の絆ネットワークの会員については、すでにお知らせしているIDとパスワードで自由に会議を閲覧できます(会議参加には参加登録が必要です)。また終了したオンライン会議については、どなたでも閲覧が可能です。

フォーラム
テーマ:被災自治体職員と応援職員の役割分担(2005.11.15〜11.29)
10年前の阪神・淡路大震災では、神戸の絆の会員をはじめ多くの自治体職員の方の応援なくして、あれほどの大規模災害への対応は不可能でした。
新潟県中越地震でも、被災市町村に対して全国規模での広域応援が行われました。「災害時に考えなければならないのは、職員自体が被災者なのだということです。家庭もあり、家族もあるのです。その中業務を行っていて、当然ながらほとんど泊り込みでしょうから、これが主眼と納得しました。」これは、第1回オンライン会議で頂いた埼玉県立精神保健福祉センター小野敦郎さんのコメントです。少しテーマが広いのですが、みなさまの阪神・淡路大震災での経験や、新潟県中越地震などそれ以降の災害での経験を踏まえたエピソードやご意見について、情報交換を行いたいと思います。
投稿者 コメント
兵庫県神戸市 危機管理室 主査:多名部 重則(「神戸の絆」事務局)
2005-11-15 13:59:19
神戸市危機管理室の多名部と申します。「神戸の絆」ネットワークのコアチーム(事務局)のメンバーです。今回の会議では「被災自治体職員と応援職員の役割分担」をテーマに選ばせていただきました。今回は参加者が9名と少ないのですが、積極的な意見交換ができればと考えています。
神戸市は、阪神・淡路大震災のときに全国の自治体の方から温かい応援・支援を受けるという経験を持ちながら、現在は国内で大きな自然災害、特に地震災害が発生したときには、いち早く応援に駆けつけることを使命としています。昨年も新潟県中越地震をはじめとする災害でさまざまな支援・応援活動を行ないました。
今後予想される東南海・南海地震や首都直下型地震を念頭におくと、相互応援協定等による自治体同士の連携だけでなく、このネットワークのような自治体職員間のネットワークも必要ではないかと考えています。
今回は、参加している皆様の被災地支援の実体験や普段考えていることをもとに、深みのある意見交換をしたいと思っています。それでは、宜しくお願いします。
投稿者 コメント
埼玉県立精神保健福祉センター 主査:小野 敦郎
2005-11-15 18:15:11
私などの意見をテーマとして取り上げていただき、恐縮です。
神戸派遣以降、3つの保健所を経験しました。そこでいつも思うのは災害時この地域はどうなってしまうのかでした。避難所となるのはどの施設か?中核となる医療機関はどこか?自衛隊はあるか?神戸でたくさん倒壊していた木造家屋はどのくらいあるか?等々です。
でも、災害時の中で住民のために活動できるためには自分が精神的にも身体的にも大丈夫であることが前提です。神戸で行ったことは日常業務の延長であり、かえってその後のフォローをせずにいなくなってしまうので、言葉は悪いのですが無責任でした。
支援に入る職員と地元の職員との意思疎通が大切で、更にその意思を汲んで動ける支援職員がいる間は安心して家庭の面倒を見ることができることが重要と思います。それは同じ公務員でなければできないし、任せられないと思います。
まとまらない内容になりましたが、言い尽くせないことがたくさんあるような気はします。住民も大切ですが、いつもと変わらずに援助ができる職員であり続けることが最も大切ではないかと思います。そのためには、自治体職員間のネットワークは絶対に必要です。
投稿者 コメント
長野県駒ヶ根市 庶務課危機管理室 主任:北原 伴幸
2005-11-17 21:19:25
埼玉の小野さんの「地元の職員の意思を汲んで動ける支援職員がいる間は安心して家庭の面倒を見ることができることが重要と思います。」とのご意見について、私も、まさにそのとおりだと思います。
自分が神戸に応援に行ったときに地元職員の方から聞いた話では、被災後1週間位は平均2〜3時間の仮眠だけで働いていた。とのことでした。かなり無理を強いられる状況だったことが伺えます。家庭のことも、ある程度安心できる状況にないと、仕事も手につかないでしょう。
支援の際には、できるだけ地元職員の方の手を煩わさずに、地元の意思を汲んで動けるか、ということはとても大切ですね。
投稿者 コメント
兵庫県神戸市 環境局施設課主査:西川 定
2005-11-17 21:39:54
自治体職員間のネットワークは絶対必要です。
被災自治体職員が一番安心して頼れるのは、自分の仕事を理解している人、同種の仕事をしていて同じ悩みを共有できるような人ではないでしょうか?
支援にいく場合、税務など専門知識を要求される場合も多くあります。プライバシーや個人情報、行政情報を取り扱う場合も多く、できる支援の範囲は限られてきます。
小千谷市に派遣されたとき、罹災証明の発行に際し、家屋損壊の程度を判定しますが、固定資産税務の経験者がし少なく、新発田市など近隣市の職員に応援を頼んでもらいました。
自治体職員の替わりは、やはり自治体職員でしかないと感じました。
昨年には、福井・豊岡の水害では職員を派遣させましたが、派遣させる自治体の側の認識も重要であると考えます。支援に際しては自給自足で活動できる体制を確保することなど、同じ目線を持った自治体職員からの現地情報があればより早期の対応が可能になると思います。
投稿者 コメント
兵庫県神戸市 水道局技術部主幹(給水装置担当):松下 眞
2005-11-18 11:53:53
応援を受ける立場を理解して応援する・・・。
昨年、台風23号で豊岡市に給水応援に行きましたが、その時の経験・反省等を踏まえて意見を述べてみます。兵庫県下での応援の場合、神戸市が主導権をとりがちになりますが、自己のやり方を主張する自治体、指示待ちの自治体、など複雑な力関係の中で「被災自治体の信頼されるアドバイザーになる」という立場を維持することが重要です。
まず何をするべきか?考慮すべき点はなにか?実行に移して問題を生じないか?冷静さを失っている被災自治体に代わり、状況分析と適切なアドバイスをおこない、被災自治体の指示のもと応援部隊が役割分担する・・・という環境をつくっていくことが大事と思います。神戸市は10年前に被災自治体となり、さまざまな応援部隊の調整に苦労しましたし、何回かの応援で応援する側としての立場も経験しました。また、他府県に応援に行く場合と兵庫県下の災害とでは、当然応援する際の動き方は変わってくると思います。
投稿者 コメント
長野県駒ヶ根市 庶務課危機管理室 主任:北原 伴幸
2005-11-18 22:29:27
中越地震での被災自治体の理事者の方々の話を聞いたり、機関誌の特集などを読んだりしていると、全国各地からの自治体職員の応援が力になったという話題の中で、阪神大震災を経験した職員の方などのアドバイスが、すごい役に立ったということをよく耳(目)にします。やっぱり、大きな災害を乗り越え、災害に対し真剣に取り組んできた方々の応援は、被災自治体にとって、ものすごく大きな力になるんですね。
これに対し、自分は大きな災害を経験していませんが、できるだけのことはしたい!と思っています。大きな災害を経験していなくても、より効果的に応援ができるよう、いろんな方々の実際の体験談(失敗談も)をいただけると参考になると思います。
投稿者 コメント
東京都福祉保健局少子社会対策部子ども医療課母子保健係長:田村 陽子
2005-11-22 12:01:51
中越地震への派遣チーム(保健師)からは、住民の健康診断を行う一方、被災者でもあり同時に支援者にもならなければいけない過労状態の行政職員の健康診断の話がありました。ご本人も心身ともにケアを受けたい時期の負担を少しでも軽減するために、同じ自治体職員ならではの応援をしたいです。 
いろいろな自治体のチームが、被災支援経験の有無や通常事業のやり方など異なる面もありながら、協働して支援を行えるためには、松下さんの言われる「状況分析に応じた応援部隊の役割分担」と、自分の自治体のやり方に固執するのではなく何が求められているかを汲み取り行動できることが大事だと思います。
私のつたない経験では、ボランティアのボランティアや、ボランティアの後方支援など、職員の方の手を煩わせるのは??という場面も見ました。行政職員の応援とは少し違いますが、自立して動けることは応援の前提だと思います。その一方で、支援の気持ちがあっても、現実の被災状況を前に応援部隊自体がショックを受けケアを受けることも必要な場合もあります。いろいろな方の経験を教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
投稿者 コメント
兵庫県神戸市 環境局施設課主査:西川 定
2005-11-22 22:48:58
阪神・淡路での経験を少し発言したいと思います。
我々が直面したのは人と情報と救援物資の渦でした。マスコミ報道の影響もあって、市役所あてに次々と物資が送られてくるのです。ボランティアの人たちも多く集まってきました。これらの仕分けや配送に多くの労力を裂けられました。私はそのとき、国民健康保険を担当していましたが、保険料を減免するのか、徴収猶予するのかなど、災害に際してやらなければならない仕事があるのにとてもそれどころではなかったのです。市役所は避難所となり、物資で溢れ返っていました。とても執務できる状態ではありませんでした。やむなく別の建物へ移転し業務を行ったことを思い出します。小千谷市支援に派遣された第一陣からも、「同様の状態であり、支援の第一歩は、まず救援物資の整理からだった」と聞いております。私が小千谷市に入ったときは、救援物資の拠点ができており、一応のルールで管理・配送ができていましたが、まだ自治体職員のかたが配置されている状態でした。
阪神・淡路以降、ボランティアも確実に成長しています。いろんな経験を積んできた方々がおられます。物資の管理や伝票の整理、配送などは完全にボランティアや応援の自治体職員で行えます。ボランティア同士のネットワークもできているようで、ノウハウの蓄積が見受けられました。その意味からも、自治体職員間のネットワークが必要なのです。
また小千谷市では、下水道の点検業務に東京都杉並区(だったと思います)の職員が応援に入っており、予定より早く復旧したようです。これは災害発生時による相互協定によるもので、本来は杉並区が被災した場合、小千谷市を疎開先とするものだったようです。
我々の小千谷市支援は災害対策本部での活動ではなく、阪神・淡路での経験を基に、オブザーバー的な活動でした。神戸の助言となると、絶対的となり負担になるでしょう。支援者としては、やはり良きアドバイザーでありたいと考えています。
投稿者 コメント
埼玉県立精神保健福祉センター精神科救急情報センター担当 主査:鴻巣 泰治
2005-11-24 12:39:14
西川様からの受ける立場側のご意見は、つくづく考えさせられます。小野氏も記載しておりましたが、自分の地域で神戸や中越のような事が発生した場合、はたしてどんな体制が取れるのかとつくづく考えさせられます。現地に公務員として派遣された者として、今後は更に役に立つような準備をしなければならないと考えています。
本題に戻りますが、私が神戸市灘区保健所で経験したことを少し書き込みます。私が神戸に入ったのは、震災から1ヶ月後でした。この時期の神戸の各地には自衛隊、自治体、ボランティアや各学術団体、現地に調査に入る団体等数多くの方々が神戸に入っていたように思います。
灘区保健所内では、連日多くの救援活動の保健師さんや衛生担当者等が来所していました。1ヶ月後ということもあり、不眠不休の時期から脱したばかりの時期だったようでした。私自身現地での滞在が5日を過ぎたこともあり、顔を覚えて頂いたからかもしれませんが、休憩中に世間話をしていたところ、「毎日の説明のボランティアが欲しい。」とぽつりと話されました。
連日全国の自治体から応援の方々が来てくれることは大変ありがたいし、復興に欠かせない。しかし、私たちは連日のように入れ替わる応援の方々に、毎日説明に午前の時間が裂かれてしまい一向に自分の担当業務に取りかかれない。と言う旨のお話しでした。短期でのローテーション場合、業務を理解し活動を始めると、すぐに期間が修了し新たな応援の方に変わってしまう事になっているようでした。
ともすると、応援しているはずなのに実は負担をかけているということも発生している事を理解しなければいけません。
私たちのチームは引継時間として、夜間と翌半日間を現地で重複して滞在し、入念な引継を行い、現地に迷惑をかけない方法をとっていたので、現地のスタッフへの迷惑行為は少しは押さえられたかと思っています。
昨年の新潟では、神戸の経験を活かし、1チーム7泊8日というやや長めの活動。夕方から翌午前中までの2チームの重複時間を設け現地での決まり事などを含めた入念な引継時間の確保。最初に心のケアチームという立場で入った事から、現地スタッフとのやりとりの中で今後心のケアチーム活動の方向性を共有し、アウトラインを作成させていただきました。
また、「神戸での説明のボランティア」のマネージメント機能については、私たちが活動をさせていただいた川口町では、国立病院機構の事務担当者が、医療チームの現地活動のマネージメントを行っておりました。どの医療チームいつまで活動をし、新たにいつから入ってくるのか。活動拠点はどこなのか。漏れている地域は無いのか。等をマネージしていたようです。
このようなある程度の枠がはっきりしている事については、他の自治体間の相互協力は簡単に出来ることと思われます。
現地自治体職員のバックアップという視点から考えると、応援する場合に2泊3日とかでなく、ある程度の期間(短くても1週間程度・・)は必要ではないかと思われます。いくら自治体間といえども、信頼が築ける関係にないと業務がスムーズに行かないのでは無いでしょうか?
すみません。また今度もとりとめもなくなってしまいました。現地職員をバックアップするために公務員同士の相互協力が必要であり、現地スタッフの意向を汲んだ支援のマネージメント、更にある程度の期間の援助が必要と思われます。
また、支援期間修了後の支援も視野に入れなければならないと思います。
支援を受ける側からのご意見をもっとお聞きしたいところです。
投稿者 コメント
兵庫県神戸市 環境局施設課主査:西川 定
2005-11-25 20:13:52
鴻巣様が提案されている、「ある程度の期間が必要」との意見に賛同します。一つには引継ぎの方法とかの問題なのかもしれませんが、相談したり、本音が言えるようになるには、やはり時間が必要だと思います。気持ちに余裕がない分よけいにそうなのかもしれません。
継続して応援に来ていただける方と一日だけの方では、やはりお願いする内容は異なりますね...
投稿者 コメント
埼玉県立精神保健福祉センター精神科救急情報センター担当 主査:鴻巣 泰治
2005-11-25 23:48:54
ちょっと夜中に書き込みます。埼玉県の私が関わった医療チームに限ってのことですが・・・(他の支援チームの内容をよく知りません)神戸への支援が埼玉から遠方であった事から、頻繁にチームの入れ替わりが難しく、引継を含めて7泊8日だったように思います。神戸には2ヶ月半の間、チームを交代して派遣されました。また、今回の中越時には神戸の実績から自ずと7泊8日になったようです。神戸でも中越でも、一夜と午前中の引継期間を設け、現地状況の決まり事を含めたある程度の引継時間を設けました。他のチームは2泊3日や3泊4日でローテーションしていく事が多かったようです。過酷な状況下での支援活動になるので7泊8日で良いのかはわかりませんが、それ以上は大変だとは思いますが、7泊8日の日程での現地とのやりとりについては比較的良好であったと思います。現地との信頼関係は緊急時でもある程度の期間一緒に考えたり、活動したりすることが必要だと思いました。
一昨年に川口町に支援に入ってから、時々町の保健師さんのところにおじゃましております。私たちのお手伝いが役に立ったのかどうかを自分の目で確認に伺っております。
これは震災の支援ではなく、今は通常の機能についての情報の提供や同じ立場で一緒に考える事を行ってます。支援が終わっても継続して側面からのサポートが出来ることも必要かと思います。
自治体間の支援は、派遣職員ですので、身分も現地職員と同様な立場に立てる事が重要です。現地の職員に代わって業務にあたることが可能となると思います。現地の職員を少しでも休養を取ってもらう視点が大切となると思われます。
ところで、派遣する自治体の様々な思惑がある場合があるようです。支援が目的ですが、付随する最大の目的は、自分の自治体に同じ事が起こった場合に備えてノウハウを獲得する事が一番だと思われます。また、専門職としてのトレーニングに充てるところもあるようですし、場合によっては学術的な調査の様相を呈することも見受けられました。でも、要は現地の役に立つ事が最重要で、結果的に得るべき事があるというようになりたいものです。私も現場の声が自分の県庁に反映されず板挟みになり・・・問題は現場で起きてるんだよ・・・と泣きを入れたことがあります。
ある一定の継続する支援と、信頼関係を築ける期間が必要ですね。
投稿者 コメント
兵庫県神戸市 環境局施設課主査:西川 定
2005-11-28 21:54:50
 鴻巣様のコメントで思い出したのですが、確かに、自治体職員であれ大学病院であれ、医療関係のチームはよく引き継ぎされていました。普段から、日常的に引継ぎを行う職場環境にあるからでしょうか。よくまとまったボランティアも、連絡と言うか引継ぎが出来ており、指示系統も明確だったように思います。被災自治体職員を患者にたとえるなら、カルテと言うか、症状を伝える引継ぎって重要だと思います。
患者と主治医の関係では例えが悪いかもしれないですが、相互の信頼関係がなければ病(災害)を克服することは出来ないと思います。神戸でも、1度応援に来ていただいた方が、1ヵ月後に再度応援に来られたケースがありました。実情も理解されているし、信頼関係も出来ていますから、余分な説明が不要なのは勿論のこと、初回時よりも安心し、喜び、感動したことを覚えています。
 また「ところで、派遣する自治体の様々な思惑・・・学術的な調査の様相を呈することも見受けられました。」の件について、私も同様に感じますし、「要は、現地の役に立つ事が重要で、結果的に得るべきことがあるというようになりたいものです。」との意見に賛同します。本当にそうありたいものです。

 ページトップへ