兵庫県神戸市 危機管理室 主査:多名部 重則(「神戸の絆」事務局)
2006-01-24 17:10:00 |
北原様や進藤様の発言にもあるように、災害発生時の被災地の負担ということを考えると、あらかじめ救援物資の受入体制の整備が重要だと思います。
いま、総務省消防庁では、都道府県を越えた救援物資の送付や受入・輸送体制の運用指針として「緊急物資の備蓄・物流計画のガイドライン」の作成を進めているようです。先日その素案をもとに神戸市もヒアリングを受けました。
このガイドラインの素案では、都道府県が被災地外からの救援物資の総合受付として搬送要請や数量管理などのマネージメントを行い、市町村が不足する物資を都道府県に発注するという形を取っています。都道府県は、都道府県ごとの広域物資拠点から市町村の集積拠点の間の輸送を、市町村は自らの集積拠点から各避難所の間の輸送を担うことになります。さらに都道府県が被災地外から物資を受入れた段階で、救援物資を種類(食糧・飲料水、生活必需品、医療救護資機材等)ごとに仕分けし、パック化を行うことで混乱を防ごうとしています。
このように物資と情報の流れが整理された体制が事前に準備できていることが一番良いのですが、実は神戸市の地域防災計画でも救援物資の受入については、阪神・淡路大震災のときの体制の明文化にとどまっており、教訓を十分に踏まえたものにはなっていません。
救援物資の送付・受入れは、全国的な統一ルールがあり、それをもとに自治体の地域防災計画で定められている、さらに支援する側の自治体や企業も統一ルールを熟知したうえで物資を送付することが、最も大切だと思います。 |